【プレスリリース】川ガキなどの絶滅危惧種たちを田んぼから増殖させる「ビオ田んぼプロジェクト」が初めての収穫!

「ビオ田んぼ米β版」が販売開始

株式会社エーゼログループ(代表取締役CEO:牧 大介、本社:岡山県西粟倉村、以下「エーゼログループ」)は、2023年3月よりビオトープ付きの田んぼをつくる「ビオ田んぼプロジェクト」を開始しました。そして2023年9月にコシヒカリ約1,600kgを収穫し「ビオ田んぼ米β(ベータ)版」として12月15日より販売開始(店舗販売は16日から)いたします。

●「ビオ田んぼプロジェクト」について

ビオ田んぼプロジェクトの目的は、「川ガキなどの絶滅危惧種たちの増殖」と「安全で美味しいお米づくり」を両立させ、共存共栄を目指す田んぼ作りです。
川ガキ(かわがき)とは川などの水辺で夢中になって遊ぶ人間の子どもたちのことです。かつての田んぼには、たくさんの生き物たちがいて、夢中になって遊ぶ川ガキたちの姿がありました。そしてお米だけではなく、ドジョウやタニシなどの食べて美味しい恵みもありました。
しかし今では川ガキをはじめ、田んぼで普通に見られた多くの生き物が絶滅危惧種となっています。ビオ田んぼプロジェクトでは、田んぼという空間を、命の賑わいに溢れ、美味しいと楽しいがたくさんあり、そして夢中になって遊ぶ川ガキたちの姿がある場所に戻していくことに挑戦しています。

具体的には田んぼの中に水がたまり続けるビオトープを造成しています。常に水場が田んぼの中にあることで、田んぼから水を抜いても魚やオタマジャクシ、水生昆虫が生き延びることができます。さらに、ビオトープで温まった水を田んぼに入れることで稲の生育を促進する効果もあります。今年度においては田んぼの面積の約8%をビオトープとしましたが、来年度からは10%以上をビオ田んぼの基準として、その拡大を進めていく計画です。また、来年度は酒米の生産とお酒づくりにも挑戦します。

●「ビオ田んぼ米β版」について

今年はプロジェクトの1年目ということで様々な方に力を借りながらビオトープの造成や栽培、イベント等に試験的に取り組み、初の収穫を迎えることができました。
今後、この取り組みやお米に関してのフィードバックをいただきながら、”ビオ田んぼ”や”ビオ田んぼ米”の認定基準を明確にし正式版を作っていきたいと考え、まずβ版としての販売を行うこととしました。

【 概 要 】

・商品名:ビオ田んぼ米β版
・品種:コシヒカリ
・産地:岡山県西粟倉村
・栽培方法:特別栽培米
  化学肥料不使用、節減対象農薬当地比7割減
  (完全無農薬での栽培に挑戦しましたが、途中、いもち病の発生がみられたためにやむを得ず最低限の農薬を使用しました。)
・栽培面積:4,171㎡
・収量:1,606kg(反当り6.4俵)
・食味値※:88点
 ※食味値はアミロース、タンパク質、水分を計測し算出され、満点は100点です。一般的に75点以上であれば美味しいお米とされています。
・価格:
 <機械乾燥> 
 5kg 玄米…3,000円(税込)白米…3,300円(税込)
 2kg 玄米…1,400円(税込)白米…1,520円(税込)
 <天日干し>
 2kg 白米…1,720円(税込)
・販売方法:オンライン販売、店舗販売

●初年度(2023年度)のプロジェクトの取り組み内容と結果

岡山県西粟倉村で4,580㎡の田んぼを借り受け、村の農家の方に協力いただきながら田んぼの面積の約8%にビオトープを造成し生きものの生息場所確保、生物多様性の保全を目指しながら化学肥料不使用、無農薬で栽培する稲作に挑戦してまいりました。途中、いもち病の発生がみられたためにやむを得ず薬を使用したので完全無農薬にはなりませんでしたが、節減対象農薬当地比7割減を実現しました。

結果、2023年9月にコシヒカリ約1600kgを収穫。収穫したコシヒカリは「ビオ田んぼ米β版」として12月15日より販売開始(店舗販売は16日から)いたします。

収量は反当り6.4俵と慣行栽培より少なかったですが、食味値は88点ととても良い数値で、おいしいお米を収穫することができました。生き物の保全の側面ではミナミメダカやドジョウの繁殖、更には絶滅危惧Ⅱ類のタガメの飛来も確認されました。

今年、ビオトープでは多くの生きものでにぎわう夏に生き物観察会や子どもたちとのお米収穫イベントを開催しました。観察会では網を手に、水路やビオトープをのぞき込んで生き物探しに熱中する子供の姿がありました。生きものが生息しやすい環境を整え、そこで子どもたちが生きものと触れ合える環境をつくっていく。そのことがエーゼログループの目指す「未来の里山」のひとつの姿でもあると感じています。

●未来の里山と「ビオ田んぼプロジェクト」

エーゼログループは「未来の里山をつくる」というビジョンを掲げています。これを実現していくためには、未来の里山をつくるという活動に関わっていただける仲間がたくさんいなくていけないと考えています。ビオ田んぼプロジェクトで川ガキを増やすということは、未来の里山を一緒につくる未来の仲間を増やして行くということにつながります。子どもたちが自然の中で遊びたくてもそのための安全な場所はなかなかありません。だからこそ、ビオ田んぼを、川ガキ初級編のための安全で楽しい場所にしたいと考えています。

また、田んぼという空間は、そこにつながる水路があり、そして水路は川とつながります。田んぼがたくさんの多様な生き物たちの命を育むことは、田んぼを起点として生物多様性を回復させて豊かな自然を取り戻していくことになります。ビオ田んぼプロジェクトを地道に継続し拡大させていくことによって、人と自然が共生できる持続可能な地域生態系、つまり未来の里山が実現できると考えています。

エーゼログループは、未来の里山のための人づくりと生物多様性の回復、その両面で起点となる大事な場所として経済的にも成り立つビオ田んぼの実現と拡大に挑戦していきます。

●購入をご希望される方へ

購入を希望される方は2つ方法があります。
・店舗販売 BASE101% (住所:〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村大字長尾461番地1)
 ※12月16日(土)17日(日)BASE101%にて実施されるイベント「つながる森林(もり)市」でも販売予定
 イベント詳細:インスタグラム(moriichi_nishiawakura) 

・オンライン販売 エーゼロ自然資本オンラインショップ


プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000026928.html